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ブリタニー・スパニエル (Brittany Spaniel)
FCIスタンダード N0.95
■原産地
フランス
■用途
鳥猟犬
■FCI分類
グループ7 ポインティング・ドッグ
セクション1 コンチネンタル・ポインティング・ドッグ
■沿革
ブリタニー・スパニエルの原産地はフランスであり、詳しく述べるとブルターニュ地方中部である。
現在、フランス原産の鳥猟犬種の中で最も頭数の多い犬種である。
おそらくスパニエル・タイプの犬種のうちでは最古のものの1つであり、20世紀初頭に様々な犬種との異種交配や淘汰により改良された。
この犬種の最初のスタンダードの草案は1907年に作成され、1908年に採用された。
これが、ナチュラリー・ショート・テイルド・ブリタニー・スパニエル・クラブの最初のスタンダードとなった。
■一般外貌
ポインティング犬種の中で最小である。
ブリタニー・スパニエルはコンチネンタル・スパニエル・タイプの頭部を所有し、尾は短いか或いはまったくない。
体躯構成は頑健だが、決して重重しくはなく、調和が取れている。
全体的にコンパクトで、引き締まり、不必要な重重しさはなく、それでいて十分に気品を保っている。
活気があり、外貌は明るく、利口な表情をしている。
全体的に<コビー>(短形)で、エネルギーに溢れ、改良の過程で、短いカプリングが追及された。
重要な比率
・スカルはマズルよりも長く、比率は3:2である。
・頭部はボディと釣り合いがとれている。
・胸深は、体高の半分より、僅かに短い
・体長は、体高と等しい。(体躯構成はスクエアでなければならない。)
■習性/性格
この犬種はどのような環境にも適応する能力があり、社交的で、利口且つ注意深い表情をし、精神的にもバランスが取れている。
多彩なポインティング・ドッグで、どのような地形でも様々な獲物を捕らえることができ、猟欲の発達は早くからみられる。
獲物を探しあてる能力や歩様、嗅覚、フィールドでの行動範囲、ポインティングに対する自発性や耐久性、レトリービング、訓練に対する態度には目を見張るものがある。
頭部(ヘッド)
顔の造作は彫りが深く、皮膚は密着している。
頭蓋部(クラニアル・リージョン)
前望しても側望しても、やや丸みを帯びている。
上部から見ると、側面は僅かに凸状である。
スカルとマズルのトップラインは平行である。
頬骨弓の間で測ったスカルの幅は、スカルの長さよりも僅かに短い。
眉のアーチは顕著ではないが、僅かに丸みを帯びたカーブを描いている。
額溝も頭蓋の矢状縫合も僅かに分かる程度である。
ストップは適度で急ではなく、後頭部の隆起も頬骨弓も適度に目立つ程度である。
顔部(フェイシャル・リージョン)
鼻(ノーズ)
大きく、鼻孔も大きく、湿っており、よく開いている。
鼻の色は毛色や目縁の色、自然な口の色に調和している。
マズル
真っ直ぐで、側面は事実上、平行である。
唇(リップス)
ゆるくなく、大変大きくもなく、どちらかというと薄く、しっかり引き締まって、いる。下唇は上唇により控えめに覆われ、上唇の輪郭は口角に行くに従って曲がっている。
しかし、これも顕著ではなく、唇は堅く結ばれている。
全体的に色素欠乏している部分はない。
顎/歯(ジョーズ/ティース)
歯は顎に対して垂直につき、完璧な歯列で、健康的なシザーズ・バイトである。
頬(チークス)
重重しくなく、皮膚は密着している。
目(アイズ)
僅かに斜めに付く。
利口で、優しく、素直な表情をしている。
幾分オーバル(卵形)で、出目ではない。
目瞼は薄く、色素が沈着し、ぴったりとついている。眼の虹彩は毛色と調和しており、ダークなものほど好ましい。
目の表情は耳の付け根が上に動く動きと調和し所請<ブリタニーの表情>を作り出す。
耳<(イヤーズ)
付け根が高く、三角形で、かなり大きく、どちらかというと短い(前方に伸ばした時、耳の先端はストップに達する)。
被毛はところどころ、特に上部はウェーブ状になっており、末端は短毛で覆われている。
犬が警戒している時や、動いている時には常によく動いている。
頸(ネック)
中位の長さで、筋肉が発達し、切頭円錐形で、僅かにカーブしているが、決してアーチはしない。
ボディ
トップライン
腰及び尻の始まり部分まで水平である。
キ甲(ウィザーズ)
十分な可動性があり、ほとんど目立たず、隆起した肩ではない。
背(バック)
真っ直ぐで、短く、堅く、強いカプリングで腰につながる。
腰(ロイン)
短く、幅広で、筋肉質である。
胸(チェスト)
胸は肘の位置まで達しており、幅広で肋はよく張っているが、樽胴ではない。
胸骨は太く、後部に行ってもほとんど上に反らない。
一番最後の肋骨は長く、しなやかである。
腹(アブドメン)
僅かに巻き上がっている。
ひばら(フランク)
わずかに上がっており、短い。
尾(テイル)
尾付きは高く、水平に掲げられている(或いは、僅かに下がっている。)。
犬が注目している時や行動している時には活発に動かす。
ブリタニー・スパニエルは無尾か、たいへん短い尾で生まれてくる。
四肢(リムズ)
前肢は安定がよい。
関節はしなやかでしっかりしている。
肩(ショルダー)
可動性があり、長く(体高の30%)、太い筋肉でボディに密着している。
肩の傾斜はギャロップする犬種にふさわしく、水平線に対して55度から60度の角度である。
肩甲骨の先端と先端の間は5p(2インチ)離れている。
上腕(アーム)
重重しく、太く、たいへん筋肉質である。
肩甲骨よりも僅かに長い。
肩甲骨と上腕骨との角度は115度から120度である。
前腕(フォアアーム)
筋肉質で、力強い。
上腕と較べると僅かに長い。
地面に対して実質的に垂直でなければならない。
肘(エルボー)
ボディに接し、内向も外向もしていない。
中手(パスターン)(メタカーパス)
ある程度の柔軟さを維持しながら、強い。
僅かに傾斜している。(垂直線に対し、15度から20度傾いている。
足(フィート)
どちらかというと丸く、指趾は緊握し、パッドは頑丈で、爪は短い。
後肢(ハインドクォーターズ)
後肢はよく安定し、後望すると平行である。
大腿(サイ)
太く、盛り上がった筋肉が重要である。
水平線に対して、70度から75度の傾斜している。
下腿(ローワー・サイ)
筋肉質で引き締まり、大腿よりもごく僅かに長い。
上部は幅広く、飛節との接合部分に行くに従って幅が狭くなる。
大腿と下腿の角度は130度に近い。
飛節(ホック)
すっきりしており、見た目に分かる腱がある。
中足(リア・パスターン)(メタターサス)
頑健で、側望するとほぼ垂直である。
足(フィート)
如何なる歩様においても、軽快だが、力強く、むらがなく、活き活きとしている。
脚はボディが弾みすぎることなく、真っ直ぐに前に伸び、ローリング歩様ではなく、トップラインは水平に保たれる。
キャンターはフィールドで最もみられる歩様である。又、ストライドは迅速で、歩幅は中くらいで、後脚はほとんど後ろには伸びない。
皮膚(スキン)
なめらかで、ボディに密着しており、色素がよく沈着しており。
被毛(コート)
毛(ヘアー)
被毛は なめらかだが、シルキーではない。
ボディにぴったり沿って生えているか、或いは僅かにウェーブ状になっている。
決して、カールはしていない。
頭部及び四肢の前部の被毛は短い。
後脚の後部は毛量が多く、豊富な飾り毛に覆われ、手首や飛節、或いはそれより下に近づくに従って短くなる。
毛色(カラー)
ホワイト&オレンジ、ホワイト&ブラック、ホワイト&レバー(パイボールド)、或いは、これに変則的なホワイトのパッチが入っているもの(ローン)。
パイボールドやローンにおいては、マズルの上部及び側面或いは四肢にティッキングがあってもよい。
同様に、トライカラーもマズルの上部及び側面、目の上、四肢、胸、尾の付け根にタン・スポット(オレンジからダーク・タン)がある。
何色の被毛においても、細いブレーズが好ましい。
単色の被毛は許容されない。
■サイズ
体高
理想体高 
  牡:49から50cm
  牝:48から49cm
牡 47から52cmまで許容される。
牝 46から51cmまで許容される。
■欠点
上記の点のいかなる逸脱も欠点とみなされ、その欠点の重大さは逸脱の程度に比例するものとする。
重大な欠点
・行動
行動の鈍いもの。
・スカル
頬骨のアーチが目立ちすぎるものや、ストップが非常に急で、眉のアーチが顕著なもの。
・目
目の色が明るいものや、意地悪な表情、獲物を追う鳥の目つきのもの。
・頸
長すぎるものや、デューラップが目立ちすぎるもの。
・歩様
動きがぎこちないもの。
■失格
・性格上の問題があるもの
・噛み癖のあるものや、犬や人間に対して攻撃性のあるもの、極端に臆病なもの。
・タイプの欠如
・犬種の特徴が不十分なもの。すなわち、同じ犬種の他の犬と似ていないもの。
・体高
スタンダードで定められた体高を超えているもの。
・頭部の平面
真ん中に集中しているもの。
・変則的なマーキング
耳のホワイトのスポット。
目の回りのホワイト。
・目
目の色が非常に明るく、双眼異色のもの。
又、斜視で眼瞼外反のもの
。 ・顎
オーバーショット。アンダーショット。
・歯
上下の第1前臼歯及び下顎の一番後ろの臼歯は重要でないと考えられる。
2本のPM2の決歯、あるいはPM2及びPM3の各各1本の欠歯は許される。
ただし、これらの2本の歯(PM2とPM3)が連続して欠歯となっている場合は失格とされる。
又、上記以外のいかなる歯の欠如も失格とする。
・色素
鼻や眼瞼の色素欠乏が目立つもの。
・その他
デュークローのあるものや、未発達なデュークローのあるもの。
構造に重大な異変のあるもの。
・陰睾丸。