ブービエ・デ・フランダース (Bouvier des Flandres) FCIスタンダード No.191(大型犬、長毛種、ポインティングドッグ グループ)
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■原産地
ベルギー/フランス
■用途
ブービエ・デ・フランダースは元来、牧畜犬、運搬犬としてまたバター製造の攪乳器を動かす為に使用されていた。 農業用具が発達したことでこれらのようとはなくなり、今日では主に大農場や農園における番犬として、また防衛及び警察犬として使用されている。 この犬種の体躯及び行動面の適正、鋭い嗅覚、決断力、及び頭の良さから追跡、連絡並びに猟区を監視する犬として用いられる。
■FCI分類
グループ1 シープドッグ&キャトル・ドッグ(スイス・キャトル・ドッグを除く)
セクション2 キャトル・ドッグ(スイス・キャトル・ドッグを除く)
■沿革
ブービエ・デ・フランダースの名が示す通り、ベルギー及びフランスにまたがるフランドル地方原産であり、この2つの地域を分ける自然の境界線はない。 フランドルの牛飼いたちは、家畜の群れを誘導するすぐれた犬を持ちたいという気持ちがあり、選択繁殖にあたっては、行動能力や肉体的クオリティーだけを考えていた。 そのようなクオリティーが現在のブービエ・デ・フランダースに受け継がれている。
■一般外貌
全体的に、各部位が長いというより、いくぶん広く厚みのあるタイプである。 ボディは短くずんぐりとし、四肢は強く筋肉が発達している。 力強い印象を与えるが、重たい感じはない。
■重要な比率
・ 体高と体長はほぼ等しい。
・ スカルとマズルの比率は3:2である。
■習性/性格
ブービエ・デ・フランダースは穏やかで、大胆かつ思慮分別がある。 その眼差しには輝きがあり、知性、活力、勇気がうかがえる。 作業に対する適正を持っていることが絶対的な条件である。
■頭部(ヘッド)
全体的に大きく、あごひげと口ひげによって特徴付けられる。 ボディ及び体全体のサイズに調和していなければならない。 頭部はすっきりとしている。
頭蓋部(クラニアル・リージョン)
スカル
十分に発達し、平らで、幅広いというよりはやや長い。 スカル及びマズルの上部の線は平行している。 スカルの長さは、マズルの長さに比例し、3:2である。 額溝は、かろうじて認められる。
ストップ
浅い。持ち上がった眉により実際よりもはっきりと見える。
顔部(フェイシャル・リージョン)
鼻(ノーズ)
マズルのトップラインからわずかに高くなって先端へ伸びる。 十分に発達し、輪郭は丸みがある。 色はブラック。鼻孔は広く開いている。
マズル
幅広く、力強く、骨はしっかりとし、鼻梁は直線的で、鼻に向かって僅かに傾斜するが、決して尖ってはいない。スカルよりも短く、比率は2:3である。 目のすぐ下で測定したマズルの周囲の長さは、ほぼ頭部の長さに等しい。
唇(リップス)
唇はぴったりとし、色素が濃い。
顎/歯(ジョーズ/ティース)
上下顎は力強く長さは等しい。 歯は強く白く、健全、歯列は完全である。 シザーズ・バイトか、またはピンサーズ・バイト。
頬(チークス)BR>
引き締まっていて、平らで、頬骨弓の突出はわずかである。
目(アイズ)
誠実で活力のある表情で、突出しすぎず、眼窩に落ち込んでもいない。 水平に付き、ややオーバル(卵形)である。色は被毛の色に対して、できる限りダークでなければならない。 明るい目、黄色くて凶暴に見える目は極めて好ましくない。 眼瞼は黒く、色素を欠くものは好ましくない。 結膜は見えてはならない。
耳(イヤーズ)
三角形の形を残して断耳され、直立し、スカルに高くつき、よく動く。 断耳された耳は頭部の大きさと調和がとれていることが望ましい。
断耳しない耳:
位置:
目の高さより上方につき、耳朶は垂直に垂れる。 耳の折り返し位置はスカルの上部水平線を越えてはならない。
形及び保持:
セミ・ロングで正三角形で先端はわずかに丸い。 頬に接して平らに垂れるが、付け根の上方はわずかに離れる。 内側に折り返したり、ひだになったりしない。 頭部のサイズとつりあいがとれている。 短毛で覆われる。
■頸(ネック)
頸は自由で、頭部を高く保持する。丈夫で、筋肉たくましく、肩に向かって徐々に幅広くなり、頭部の長さよりもわずかに短い。 うなじは力強く、わずかにアーチしている。デューラップはない。
■ボディ
ボディは力強く短い。 背腰部は幅広く堅固で力強い。
トップライン
背線は水平で、筋肉がよく付き、堅固である。
キ甲(ウィザーズ)
わずかに盛り上がっている。
背(バック)
短く、幅広く筋肉質でしっかりしており、弱々しさはないが、柔軟性がある。
腰(ロイン)
短く、幅広く、筋肉質で、弱々しさはないが、柔軟である。
尻(クループ)
できりだけ背の水平ラインに続いていなければならないが、わずかに臀部に向けてカーブを形成するのが認められる。 幅広いが、広すぎず、牡よりも牝において発達している。 斜尻は重大欠点である。
胸(チェスト)
幅広く、深さは肘まで達しており、樽胴ではない。 最初の肋骨はわずかにアーチし、他は十分に張り出していて、後方へ伸び、このために好ましい胸の長さが形成される。 平肋は厳しいぺナルティーが課せられる。胸骨端から最後肋骨までの長さは、十分に長くなければならず、体高のほぼ7/10に達する。
アンダーライン
胸底から腹にかけて、ごくわずかに上がり、腹はわずかに巻き上がる。 ひばらは短く、特に牡において顕著である。
■尾(テイル)
比較的高く付き、脊椎のラインに連なる。 生まれつきの無尾は、欠点とはならない。子犬は第1週のうちに、第2、第3尾椎を残して断尾する。
断尾されていない尾も許容される。 (断尾の禁止されている国)
■四肢(リムズ)
前肢(フォアクォーターズ)
概望(オーバービュー)
骨は強く、筋肉も十分に付き、前望すると完全に真っ直ぐで平行である。
肩(ショルダーズ)
比較的長く、筋肉質であるが、重々しくなく、ほどよく傾斜している。 肩甲骨と上腕骨はほぼ同じ長さである。
上腕(アッパー・アーム)
程よく傾斜している。
肘(エルボーズ)
ボディにしっかりとつき、平行である。 自然な立姿時又は運動時に内外転している肘は欠点である。
前腕(フォアアーム)
前望及び側望すると真っ直ぐで、互いに平行しており、地面に対して垂直である。 十分な筋肉が付き、骨は強い。
手根(カーパス)
前腕と真っ直ぐな線上にある。豆状骨のみは手根の後部表面に隆起して形成される。 骨は強い。
中手(パスターン)(メタカーパス)
骨は強く、かなり短く、ごく僅かに前方に傾斜する。
前足(フォアフィート)
短く、丸く、コンパクトで、内外向しない。 指は緊握し、アーチする。爪は堅く、黒い。 パットは堅く頑丈である。
後肢(ハインドクォーターズ)
概望(オーバービュー)
力強く、筋肉の発達が顕著で、角度構成は良く、後望すると完全に平行である。 前肢とほぼ同一の平面上を移動しなければならない。
大腿(アッパ・サイ)
幅広く、十分に筋肉が発達し、ボディの中心線に対して平行である。 大腿骨は立ちすぎても、傾斜しすぎてもいけない。 臀部は筋肉に富み、がっしりしている。
膝(スタイフル)
ほぼ寛骨の最高点から地面に垂直に下ろした想像上の線上に位置する。
下腿(ローワー・サイ)
適度に長く筋肉質であり、良好な傾斜をなす。
飛節(ホック)
かなり低く位置し、幅広く、筋肉がぴんと張っている。 後望すると、真っ直ぐで、平行している。運動時も、内外向しない。
中足(リア・パスターン)(メタターサス)
頑丈で、引き締まり、いくぶん円柱型をしている。 自然な立姿時は、地面に対して垂直である。デュークローはない。
後足(ハインドフィート)
丸く、堅固で、趾は緊握し、アーチしている。 爪は堅く黒い。パッドは厚く堅固である。
■歩様(ゲイト/ムーブメント)
体躯構成のバランスが良いので、歩様は自由で、ぎこちなくはなく、堂々としていなければならない。 ウォーク、またはトロットが通常の歩様であるが、側対歩も見られる。
■皮膚(スキン)
ぴったりと密着し、過度にたるんだ感じはない。 眼瞼や唇の縁は常に濃い色調である。
■被毛(コート)
とても豊富で、上毛は密生した下毛とともに原産地の不意な天候の変化にも完全に順応する。保護毛を形成し、粗く剛い感触で、ドライですくんだ色で、長すぎず、また短すぎない(約6cm)。ウーリー又はカーリーではなく、いくぶん乱れ毛である。 スカルではより短くなり、耳の外側ではかなり短毛であるが、内側では適度に長い被毛で保護されている。 上唇には口ひげがあり、顎は生え揃った粗い顎ひげで飾られ、この犬種の特徴である無愛想な表情を見せている。 眉毛は伸び、目を覆い隠さないが、眉弓を目立たせている。上毛は背の上部で解くに剛く、粗い。四肢ではごくわずかに短くなるが、粗剛の状態を維持している。 下毛の不足のより上毛が寝てしまうのは好ましくない。下毛は、産毛のような細かく密生した毛で、上毛と共に防水性のマントを形成している。
毛色(カラー)
一般にグレーでしばしばグレー・ブリンドル、又はグレーにブラック・オーバーレイである。 ブラックの単色の被毛も認められるが、特別に優位ではない。 色褪せた明るい色の被毛は認められない。胸の小白斑は許される。
■サイズ
体高
牡:62〜68cm
牝:59〜65cm
上下各1cmまで許容される。 牡、牝とも理想的な体高は上記に示した中間値である。
すなわち、
牡:65cm
牝:62cm
体重
牡:約35〜約40kg
牝:約27〜約35kg
■欠点
上記からはずれるものは全て欠点とみなされ、その重大性によりぺナルティーとなる。
■重大欠点
・ モロシアン・タイプで重々しいもの。
・ 部分的な逆シザーズ・バイト。
・ 肢勢のひどく良くないもの。カウ・ホック。
・ バレル・ホック。
・ シルキーな被毛。
■失格
・ シャイ。攻撃的で危険な犬。
・ 明らかなタイプの欠如。
・ 色素欠乏した鼻。ブラック以外の鼻。
・ オーバーショット。明瞭なアンダーショット。
・ 第1前臼歯(PM1)以外の欠歯。
・ 色素の欠乏した目。
・ 毛色がチョコレート・ブラウン。ホワイト。ソルト・アンド・ペッパー。ブロンド系の全ての色。色褪せた淡い色。
・ オーバーサイズ。アンダーサイズ。
・ 陰睾丸。
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