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バーニーズ・マウンテン・ドッグ (Bernese Mountain Dog)
FCI スタンダード No.149
■原産地
スイス
■用途
元来はガード・ドッグ、牽引用の犬として、又、ベルン州では主に牛追いに用いられていたが、現在でも多用途に用いられており、家庭犬、伴侶犬としても飼育されている。
■FCI分類
グループ2 ピンシャー&シュナウザー、モロシアン犬種、スイス・マウンテン・ドッグ&スイス・キャトル・ドッグ、関連犬種
セクション3 スイス・マウンテン・ドッグ&スイス・キャトル・ドッグ
■沿革
バーニーズ・マウンテン・ドッグは起源の古いファーム・ドッグ(農場で飼われている犬)で、ガード・ドッグや牽引犬として、又、ベルン周辺の山岳地帯や中部で牛追いに用いられていた。
この長毛でトライカラーのファーム・ドッグが特に重宝されていた地域では、リギ山の近くの村落とデュールバッハの旅館の名前をとって、元来デュールベッヘラーと呼ばれていた。
1902年、1904年、1907年にはドッグ・ショーにこの犬種が出陳された。
1907年には、ブルクドルフ地方の何人かのブリーダー達が、「スイス・デュールバッハ・クラブ」の設立と、最初のスタンダード作成にあたって、特徴に改正を加えることにより、この国産犬の純血繁殖を促進しようと決心した。
1910年には「デュールバッハ・クラブ」の招待による、特別イベントにて、農場主達から既に107頭が出陳されていた。この日より、(スイス・マウンテン・ドッグの他の犬種の例に従って)この犬は“バーニーズ・マウンテン・ドッグ”と名称変更され、スイス中とドイツの南部で急速に知られるようになった。
今日、バーニーズ・マウンテン・ドッグは印象的なトライカラーと適応力の高さ故に、世界中でよく知られ、家庭犬、伴侶犬として高く評価されている。
■一般外貌
長毛で、トライ・カラーの作業犬。
中型より大きめで、頑健な体身体躯で、機敏である。全てのバランスがよくとれている。
重要な比率
体高:体長=9:10
■習性/性格
日常生活では自信に満ち、注意深く、油断がなく、また怖いもの知らず。
性格が良く、飼い主には献身的で、他人に対しても友好的で、自信を持って接する。
ムラがなく、従順な性格。
頭部(ヘッド)
頑丈で、スカルは前望、側望すると僅かに丸みを帯びる。
ストップは目立ちすぎないが、明確。顔の正面には僅かな額溝がある。
鼻(ノーズ)
ブラック。
マズル
強く、中位の長さで、鼻梁は真っ直ぐ。
唇(リップス)
たるみがなく、顎にぴったりとしている。
色はブラック。
口(マウス)
強く、欠歯のないシザーズ・バイト。
目(アイズ)
ダーク・ブラウンで、アーモンド形。瞼はたるみがない。
耳(イヤーズ)
三角形で、先端が僅かに丸みを帯び、耳付きは高い。
中位の大きさで、平静にしている時には、平らに垂れ、頭にぴったりくっついている。
頸(ネック)
強く、筋肉が発達しており、中位の長さ。
ボディ
コンパクトで頑丈である。
胸(チェスト)
広く、深く、肘まで達している。前胸はよく発達しており、胸と胸郭の断面は広い卵型(オーバル)をしている。
背(バック)
堅固で、真っ直ぐで、平ら。
尻(クループ)
僅かに丸みを帯びる。
腹(ベリー)
巻き上がっていない。
尾(テイル)
ふさふさしており、少なくとも飛節まで届き、休止時には真っ直ぐ垂れている。
動いている時には、背に対して平らに掲げられているか、背より僅かに上に掲げられている。
四肢(リムズ)
前肢(フォアクォーターズ)
前脚はどちらかというと広く離れてついており、真っ直ぐで、平行。
肩(ショルダーズ)
肩甲骨は長く、強靭で、よくレイ・バックしている。
上腕との角度は開きすぎず、胸に密着しており。筋肉が発達している。
中手(パスターン)(メタカーパス)
ほとんど垂直で、頑丈。
足(フィート)
短く、丸く、緊握し、指趾はよくアーチしている。
後肢(ハインドクォーターズ)
後望すると真っ直ぐで、幅が狭すぎず、飛節と足は外向も内向もしていない。
デュークロー(狼爪)は切除すること。
大腿(サイ)
どちらかというと長めで、力強く、幅広で、筋肉が発達している。
スタイフル(膝)は、よく曲がる。
飛節(ホック)
力強く、角度がある。
■歩様(ゲイト/ムーブメント)
健全で、全ての歩様はバランスが取れ、グランド・カバリングに富んでいる。
自由なストライドは、後肢の十分な推進力で前進する。
トロットの際には、脚は前望しても、後望しても、前に真っ直ぐ、平行に移動する。
被毛(コート)
毛(ヘアー)
長毛。滑らかな直毛あるいは僅かにウェービー。
毛色(カラー)
ジェット・ブラック(漆黒)。
頬、目の上、四肢全てと胸には、リッチターン・マーキングがあり、他に下記の場所にホワイトのマーキングが見られる。
・ 頭部には左右対称のクリーン・ホワイト(純白)のマーキングがある。ブレーズは鼻の両脇に向かって伸び、マズル・バンドと合流する。
又、目の上のタンのマーキングにかぶってはならない。
ホワイトのマズル・バンドは口の端をすぎてはならない。
・ 喉や胸にある、適度に大きく、途中で途切れないホワイトのマーキング
・ 理想:ホワイトの足
     尾の先端のホワイト
・ 許容範囲:うなじにある小さなホワイトの班
     肛門にある小さなホワイトの班
■サイズ
牡:64〜70cm、理想サイズ66〜68cm
牝:58〜66cm、理想サイズ60〜63cm
■欠点
上記の点からいかなる逸脱も欠点とみなされ、その欠点の重大さは逸脱の程度に比例するものとする。
・ 骨量の少ない骨格。
・ アンダーショット又はオーバーショット。
・ 第1全臼歯の片方又は両方以外の欠歯。
第3全臼歯の欠歯は欠点と見なされない。
・ 眼瞼内反、眼瞼外反。
・ スウェイ・バック。キ甲部より高い腰。
傾斜したバックライン。
・ 巻き上がった尾。キンク・テイル。
・ 明確にカールしている被毛。
・ 欠点となる毛色とマーキング:
・頭部にホワイトがないもの。
・大きすぎるブレーズや口の端を明らかに過ぎたマズル・バンド。
・ うなじの大きなホワイトの斑点。
・ 前脚にあるホワイトのマーキングがパスターンの真ん中を越えているもの。(ブーツ)
・ 頭部と胸にある左右非対称のホワイトのマーキング。
・ ホワイトの胸にブラックの小班(ティッキング)やストライプのあるもの。
・ 汚れ白(色素形成の強い斑点)。
・ 僅かにブラウンかレッドの混じったブラックの被毛。
・ 性格が弱いもの。攻撃的なもの。
■失格
・ スプリット・ノーズ。
・ ウォール・アイ。
・ 短い被毛で、ダブルコートのもの。
・ トライカラー以外の被毛。
・ 被毛の主要な色がブラックでないもの。
・ 陰睾丸。