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ラフ・コリー (Rough Collie)
FCIスタンダード No.156(大型犬、長毛種、ポインティングドッグ グループ)
■原産地
イギリス
■用途
牧羊犬
■FCI分類
グループ1 シープドッグ&キャトル・ドッグ(スイス・キャトル・ドッグを除く)
セクション1 シープドッグ
■沿革
スコットランドの牧羊の歴史は6千年に及ぶといわれている。
したがって牧羊犬の歴史も古いが滅んだ犬種も多く不明な部分が少なくない。
コリーはスコットランドのハイランド地方で過去数百年の間山岳丘陵地帯で牧羊作業に従事していた。
スコットランドの羊は顔と肢が黒かったことからコリー(アングロ・サクソン語で黒を意味する)と呼ばれ、牧羊犬も黒い毛色が主流だったことからコリー・ドッグと呼ばれ、日にコリーとなった。
その後毛色はトライ・カラーが主流となりブルー・マールも多かった。
1860年ビクトリア女王がスコットランドを訪問して連れて帰ったことから人気化した。
セーブル・アンド・ホワイトが記録されたのは1872年である。
この毛色が大衆に好まれコリーの人気を絶対のものとした。
■一般外貌
優美で落ち着いていて威厳があり、全体として完全なバランスのプロポーションである。
特徴
肉体的構造が力強さと活動的にあふれ、冷淡さや粗雑さは見られない。
表情は最も重要である。
相対的な価値を考慮すれば、それはスカルとの完璧なバランスと組み合わせ、すなわちサイズ、形、目の色と位置、耳の正しい位置と保持によって獲得される。
性格
親しみやすい性質で、神経質であったり、攻撃的であったりしない。
頭部及びスカル(ヘッド&スカル)
頭部の特質は非常に重要であり、犬のサイズと調和しているかという点で考慮されなければならない。
前望及び側望すると頭部は先が鈍角のすっきりとしたくさび形であり、輪郭は滑らかである。スカルは平らである。
両側は両耳から黒い鼻の先端まで徐々に滑らかに先細りし、頬骨が突出していたり、細いマズルではない。
側望すると、スカルのトップとマズルとトップは2つの平行線であり、ごくわずかに認められる「ストップ」によって区別され、長さは等しい。
両目の内側の中心点は(正しい位置にある「ストップ」の中心である)頭部の長さにおけるバランスの中心である。
滑らかで十分に丸みを帯びたマズルの先は鈍角であるが、スクエアではない。
下顎は頑丈で、すっきりとしている。額から顎の下部までのスカルの深さは極端であってはならない。
(十分に深い)。
鼻は常に黒い。
目(アイズ)
非常に重要な特徴で優しい印象を与える。
中位の大きさで(決して小さすぎず)やや斜めに付き、アーモンド型をしており、暗褐色である。
ブルーマールの場合は、目はしばしば(片目あるいは両方の眼色またその一部分)ブルーあるいはブルーの斑が見られる
。表情は知的で、聴き耳をしている場合、機敏で警戒的な様子を示す。
耳(イヤーズ)
小さく、スカルの頭頂で互いが接近しすぎず、また離れすぎない。
静止時には後方へ傾斜しているが、警戒時には前方へ半直立する。
すなわち耳の2/3が直立し、先端の1/3は自然に前方へ折れている。
口(マウス)
歯は適度の大きさで、顎は頑丈で完全な、規則正しい欠歯のないシザーズ・バイトである。
すなわち上歯は下歯に密着して重なり合い、顎に対して垂直に付く。
頸(ネック)
筋骨たくましく、力強く、適度の長さで十分にアーチしている。
■四肢(リムズ)
前肢(フォアクォーターズ)
肩は傾斜し、十分な角度を形成する。
前脚は真っ直ぐで筋肉たくましく、肘は内外向していない。
丸い骨は適度な骨量を持つ。
後肢(ハインドクォーターズ)
後肢は大腿部のところで筋肉質で、下部はすっきりとしており、健質でスタイフル(膝)は十分に曲がる。
ホックは低く付き、力強い。
足(フィート)
オーバル(卵形)で、足裏は充実したパッドがある。
指趾はアーチし、緊握している。
後足は前足ほどアーチしていない。
■ボディ
体高に比べ体長はやや長く、背は頑丈で腰部でわずかに隆起している。
肋骨はよく張っており、胸は深く、肩の後はかなり幅広い。
尾(テイル)
長く、その骨は少なくともホック・ジョイント(飛節)まで達している。
静止時は低く保持されるが、尾先はわずかに上方へ巻いている。
興奮すると快活に保持するが、決して背上に上がることはない。
■歩様(ゲイト/ムーブメント)
歩様はこの犬種の際立った特徴である。
健全な犬は決して肘を外向させないが、前足は比較的互いに近づいて動く。
編み歩様、交差歩様、またはローリング歩様はきわめて好ましくない。
ホック・ジョイント(飛節)から地面にかけての後脚は後望すると平行しているが、接近しすぎてはいけない。
側望するとその動きは滑らかである。後脚は力強く推進力に富んでいる。
適度な長いストライドは好ましく、軽快で効率的な歩様でなければならない。
■被毛(コート)
毛(ヘアー)
ボディの輪郭に沿って非常に密生している。
上毛は真っ直ぐで粗い手触りであり、下毛は柔らかく、ほぼ皮膚を覆い隠すほどに密生している。
メーンやフリルは非常に豊かで、マスクや顔はスムースである。
耳の先端は滑らかで、根元に向かってより毛量が多くなる。
前脚は十分な飾り毛で覆われている。
ホック上部の後脚では豊富に飾り毛があるが、ホック・ジョイント(飛節)下では滑らかである。
尾の毛は非常に豊富である。
毛色(カラー)
3色が認められている:セーブル・アンド・ホワイト、トライカラー及びブルーマール。
セーブル:明るいゴールドから濃いマホガニー、あるいはシェーデッド・セーブルまで様々な色合い。
ライト・ストローもしくはクリームは、非常に好ましくない。
トライカラー:主色はブラックで、脚及び頭部に濃い斑をもつ。
上毛に錆色がかったものは非常に好ましくない。
ブルーマール:ブラックが散って混じっているはっきりとしたシルバー・ブルーが主なもの。
濃いタンのマーキングが好ましいが、なくともぺナルティーは課せられない。大きなブラックの斑、上毛及び下毛がスレート色、及び錆色がかったものはきわめて好ましくない。
ホワイト・マーキング:以上の毛色はすべて大小を問わず典型的なホワイトのコリーの斑を有する。
以下のホワイト・マーキングは好ましい。全体ないし一部のカラー(頸周り)。
前胸。
脚や足。
尾の先端。
ブレーズはマズルあるいはスカル及びその両方にあってもよい。
■サイズ
肩の高さで
牡:61cmを理想とする
牝:56cmを理想とする
■欠点
上記の点からのいかなる逸脱も欠点とみなされ、その欠点の重大さは逸脱の程度に比例するものとする。
■失格
・ 陰睾丸