オーストラリアン・ケルピー (Australian Kelpie)
FCIスタンダード No.293(大型犬、長毛種、ポインティングドッグ グループ)
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■原産地
オーストラリア
■用途 牧羊犬
FCI分類
グループ1 シープドッグ&キャトル・ドッグ(スイス・キャトル・ドッグを除く)
セクション1 シープドッグ
■沿革
19世紀になってヨーロッパの牧畜が衰退し、かわってオーストラリアが牧畜の中心地になった。スコットランド人がオーストラリアに入植した際持ちこんだ牧羊犬にウェルシュ・コーギーやボーダー・コリーがいたが、それとオーストラリアのディンゴが混血したという説がある。 しかしそれを否定する説も少なくない。
いずれにしてもオーストラリア大陸の牧畜に適した牧羊犬が必要だったのは当然であり、いろんな犬種の混血が考えられる。ケルピーとはスコットランドの伝説の水の精のことであり、この犬種の誕生にスコットランド人が多くかかわったことを示している。
■一般外貌
しなやかで、活動的な犬であり、質が高く、頑丈な筋肉と非常にしなやかな四肢を持ち、疲れを知らない作業能力を持つ。 痩せ気味であってはならない。
■習性/性格
ケルピーは極めて用心深く、熱心で、大変利口である。 また穏やかで従順な気質であり、
ほとんど疲れを知らずのエネルギーをもち、任務に対して際立った忠誠心をもち専心する。
広々とした土地でも囲いの中においても、牧羊犬としての生まれながらにしての本能及び適性を持つ。
構造上の欠点及び作業犬としての相応しくない気質はあってはならない。
■頭部(ヘッド)
頭部はボディと調和がとれている。 全体としての形および輪郭はキツネのような印象をあらわしている。
この表情はアーモンド形の目によって和らげられている。
□ 頭蓋部(クラニアル・リージョン)
スカル
やや丸く、両耳の間は幅広い。 側望すると額はストップに向かって真っ直ぐな輪郭を描く。
ストップ
明確である。
□ 顔部(フェイシャル・リージョン)
鼻(ノーズ)
ボディの毛色と同様である。
マズル
輪郭ははっきりとしきれいで、わずかにスカルの長さより短いのが好ましい。
唇(リップス)
引き締まり、すっきりしており、緩んでいない。
歯(ティース)
歯は健全で、頑丈で、均等に並び、シザーズ・バイトである。
頬(チークス)
頬が削れていたり突出したりせず、前顔に対して丸味がある。
目(アイズ)
アーモンド形の中位の大きさで、目縁ははっきりと明確であり、利口で、熱心な表情をしている。
目の色はブラウンで毛色と調和がとれている。 ブルーの犬の場合、より明るめの色が認められる。
耳(イヤーズ)
立ち耳で、先端は細く尖っており、耳朶は立派で、付け根は丈夫である。 スカル上で広く離れて付き、
外を向き、外側端はわずかにカーブし、中位の大きさである。 耳の内側は十分な毛で覆われている。
■頸(ネック)
中位の大きさで頑丈で、わずかにアーチし、次第に肩に連なる。 咽喉のたるみはみられず、たっぷりとラフが見られる。
■ボディ
体長と体高は、10対9である。
□ トップライン
しっかりとして水平である。
□ 腰(ロイン)
頑丈で十分に筋肉が付く。
□ 尻(クループ)
やや長く、傾斜している。
□ 胸(チェスト)
幅広というより深い。
□ 肋(リブズ)
よく張っている。
□ ひばら(フランク)
十分な深さがある。
■尾(テイル)
休息時にはごくわずかにカーブし、垂れている。 行動時や興奮時には上がるが、
どのような場合でも尾は根元を通る垂直な直線を超えて保持されることはない。
十分なブラシ毛で覆われている。 尾の付け根は傾斜する尻に調和し、およそ飛節にまで達する。
■四肢(リムズ)
□ 前肢(フォアクォーターズ)
前脚は筋肉質で、丈夫であるが、精巧な骨をもち、前望すると真っ直ぐで平行である。
肩(ショルダーズ)
すっきりとしており、筋骨たくましく、肩甲骨は十分に傾斜し、キ甲部で接近する。
上腕(アッパー・アーム)
肩甲骨となす角度は90度である。
肘(エルボー)
内外向しない。
中手(パスターン)(メタカーパス)
側望すると、動作の柔軟性や、すばやい方向転換機能を確かにするわずかな傾斜が見られる。
□ 後肢(ハインドクオーターズ)
幅が広く、力強さを示す。 後望すると後脚は飛節から足にかけて真っ直ぐで、
平行しており、接近しすぎず、離れすぎない。
膝(スタイフル)
よい角度をなす。
飛節(ホック)
十分に低い。
足(フィート)
丸く、頑丈でパットは厚く、緊握しており、十分にアーチした趾と丈夫で短い爪をもつ。
■歩様(ゲイト/ムーブメント)
広大な場所で牧羊犬の作業に必要な限りないスタミナを生み出すことにおいて、
ケルピーは構成と歩様が完全でなくてはならない。
カウ・ホック、ボウ・ホック、竹馬歩様、ゆるんだ肩、ジグザグ又は編み歩様の制限された歩様の傾向は重大欠点である。
動きは自由であり、疲れ知らずで、スピード時にも即座に方向転換できる能力を持たなければならない。
トロッティングの時、速度が速くなるにつれて、シングル様の歩様となるが、犬が静止する時は、
4本の足はスクエアを描かなくてはならない。
■被毛(コート)
□ 毛(ヘアー)
短く密生した下毛をもつダブルコートである。 上毛は密着し、真っ直ぐで、堅く、平らであり雨に耐えられる。
ボディの下側、脚の後側は被毛が長くなっており、大腿近くで軽いブリーチを形成する。
頭部(耳の内側を含む)、脚の前部、及び足の毛は短い。
頸に沿って毛は長く、厚みを増し、ラフを形成する。 尾は十分なブラシ尾で覆われている。
毛が長すぎたり、短すぎるのは欠点となる。 平均して、ボディの毛の長さは2cm〜3cmである。
□ 毛色(カラー)
ブラック、ブラック&タン、レッド、レッド&タン、フォーン、チョコレート、及びスモーク・ブルー。
■サイズ
体高
牡:46cm〜51cm
牝:43cm〜48cm
■欠点
上記の点からのいかなる逸脱も欠点とみなされ、その欠点の重大さは逸脱の程度に比例するものとする。
■失格
・陰睾丸
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