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チェサピーク・ベイ・レトリーバー (Chesapeake Bay Retriver)
FCIスタンダード N0.263
■原産地
アメリカ合衆国
■用途
地上、水中ともに有能な回収犬(レトリバー)である。
■FCI分類
グループ8  レトリーバー、フラッシング・ドッグ、ウオーター・ドッグ
セクション1 レトリバー
■沿革
イギリス以外で作出された唯一のレトリバーである。
沿革はまったく不明であり、言い伝えによると、1807年ニューファンドランド島から来た船がアメリカ東海岸のチェサピーク・ベイ(湾)で難破したときジョージ・ロー氏の手厚い救護を受けたお礼に船長がニューファンドランドから連れてきていた犬を送り、後にこの犬と地犬のハウンドの交雑で生まれたのがチェサピーク・ベイ・レトリーバーだったとされている。
一説には1801年英国帆船がアメリカ東海岸沖で難破し救助されたお礼として贈られた2頭のニューファンドランドの子犬と、運搬用に飼育されていた雑種犬が後に交配し本犬種の基礎をきずいたといわれている。
犬種固定にあたり使用されたのはカーリーコーテッドやフラットコーデッドのレトリバーであり、1885年頃現在の体形となった。
1878年第1号がAKCに登録された。
■一般外貌
レトリバーとして、地上及び水中の両方で、厳しい天候の下でも、容易に、効率のよい持続的な作業ができる特徴を持っている。
ボディーは頑丈で、バランスがとれ、適度な大きさで、回収犬としての機能を損なうほど大きくはなく、全体に弱々しいところはなく、力強く、機敏でスタミナもある
。顎は大きな獲物を楽々と、慎重に保持するために、十分な長さと、力強さがなければならない。
コートは、短毛で、粗く、ウエイビーな外毛と、密生した、細く、ウーリー(羊毛状)で自然な油を十分に含んだ下毛のダブルコートである。
重要な比率
体高は、体長よりわずかに短い。
胸深は少なくとも肘まで達する。
肩から肘、肘から地面までの距離は等しい。
■習性/性格
明るく、陽気な性格であり、理解力があり穏やかで、優れた感覚器官を持つ。
愛情深く、保護本能がある勇敢で、作業を好み、注意深く、嗅覚が鋭く、利口で、水を好む、これらの性質と、とりわけ気質は選択繁殖を行う上で最も重要視しなければならない。
過度に臆病であったり、攻撃的な傾向にあるものは、ガン・ドッグ及び伴侶犬として望ましくない。
頭部(ヘッド)
頭蓋部(クラニアル・リージョン)
スカル
幅広く、丸い。
ストップ
適度である。
顔 部(フェイシャル・リージョン)
鼻(ノーズ)
鼻梁は程よく短い。
マズル<BR> スカルと長さはほぼ等しく、先に向かって徐々に細くなるが、尖りはしない。
唇(リップス)
薄く、垂唇ではない。
顎/歯(ジョーズ/ティース)
シザーズ・バイトが好ましいが、レベル・バイトも許容される。
目(アイズ)
程よく大きく、たいへん明るい色で、イェローがかった色か、アンバーであり、両目の間は広く離れる。利口そうな表情である。
耳(イヤーズ)
小さく、頭部にしっかりと付く。ゆるく垂れており、中位の耳朶である。
頸(ネック)
中位の長さで、しっかりした筋肉がついた外観で、肩から徐々に細くなる。
ボディ
中位の長さで、コビーであったり、ローチであったりしないが、ひばらがよく巻き上がっているために下側がやや窪んでいる。
トップライン
後躯は肩と同じ高さか、それよりもわずかに高い。
背(バック)
短く、腰としっかり接合し、力強い。
胸(チェスト)
頑丈で、深く、幅広い。胸郭は樽型で、丸く深い。
尾(テイル)
中位の長さで、付け根は適度に太い。尾は真っ直ぐか、わずかにカーブしており、背上に巻き上げたり、脇によじれたりしない。
四肢(リムズ)
前肢(フォアクォーターズ)
弱々しくはない。長さは中位で、真っ直ぐで、よい骨と筋肉を持つ。前望及び後望すると前脚は真っ直ぐである。
肩(ショルダーズ)
十分に自由な動きができるように傾斜しており、力強く、歩様は制限されることがない。
中手(パスターン)(メタカーパス)
中位の長さで、わずかに曲がっている。デュークロー除去してもよい。
後 肢(ハインドクォーターズ)
立派な後肢であることが不可欠である。
前肢同様十分な力強さを示し、弱々しくはない。
特に水泳時においては推進力を与えるだけの力強さがあることが必要である。脚は中位の長さで真っ直ぐでありよい骨と筋肉を有する。
デュークローがある場合は除去しなければならない。
膝(スタイフル)
十分な角度である。
中足(リア・パスターン)(メタターサス)
飛節から地面までは、適度な長さである。
足(フィート)
立派な水掻きをもつヘアー・フィートであり、適度な大きさで指趾は十分に丸く緊握している。
■歩様(ゲイト/ムーブメント)
歩様は滑らかで、自由で効率よく、たいへん力強い印象を与える。
側望すると、良好な角度のスタイフルとホック・ジョイントによる後肢からの十分な推進力は、妨げることなく前肢に伝わり、十分なリーチを生み出す。前望すると、肘は外転せず、後望すると、後肢はカウ・ホックではない。
スピードが増すと、足はセンター・ラインへ収束する傾向がある。
■被毛(コート)
毛(ヘアー)
被毛は厚く、短毛で、4cmを越えてはならず、密生したきめ細かい、ウーリー(羊毛状)な下毛を持つ。
顔部及び脚の被毛はたいへん短く、真っ直ぐであり、肩、頸、背腰にだけウエーブがかる傾向がある。
後肢の後及び尾の適度な飾り毛は許容される。
毛質は極めて重要である。
氷上や雪などの、あらゆる悪天候のもとでも狩猟に用いるためである。
粗い外毛にある油とウーリー(羊毛状)な下毛はたいへん重要で、冷たい水が皮膚に達することを防ぎ、また被毛を急速に乾かす役割がある。
被毛はアヒルの羽毛同様、水に耐えられなくてはならない。
体に水を残した状態で、体を振ると、被毛は水をまったく残さず、わずかに湿る程度である。
毛色(カラー)
毛色は出来る限り作業環境に見合った色でなくてはならない。
ブラウン、セッジ、デッドグラス(枯草色)などの色が認められる。
単色が好ましい。
他の色が混じるのは好ましくない。
胸、腹、指跡、又は足の後側(おおきなパッドのすぐ上)の白い斑は許容されるが、斑は小さいほど良く、単色であるのが好ましい。
毛色及び毛質は審査の際、熟慮する必要がある。
オナラブル・スーカー(名誉の傷跡)はペナルティーとならない。
■サイズ
体高
牡 : 58〜66cm
牝 : 53〜61cm
オーバーサイズ、またはアンダーサイズは厳しいペナルティーが課される。
■失格
・ 犬種の特徴を書くもの。
・ オーバーショット、又はアンダーショット。
・ 後脚のデュークロー。
・ カールしている被毛、ボディ全体の被毛がカールする傾向のあるもの。
・ 尾又は脚の飾り毛が4.5cm以上あるもの。
・ ブラックの犬。
・ 胸、腹、指趾、及び足の後側を除いてボディにホワイトが見られるもの。
・ 陰睾丸。