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パピヨン (Papillon)
FCI スタンダード No.77(小型犬、長毛種、トイドッグ グループ)

Copyright(C) 2000-2005

■原産地
フランス、ベルギー
■用途
愛玩犬
■FCI分類
グループ9 コンパニオン・ドッグ&トイ・ドッグ
セクション9 コンチネンタル・トイ・スパニエル
■沿革
祖先犬はスペインのスパニエルの一種で、小さいので一寸法師のスパニエル(エパニエルナン)と呼ばれ、 16世紀にフランスのルイ14世王朝時代、上流社会でもてはやされ、高額で取引されたと記されている。 パピヨンとはフランス語で蝶のことでこの犬の耳が蝶の羽状に見えることから名付けられ、 したがって別名バタフライ・スパニエル(英名)とも呼ばれている。
 理想的なオスの頭部 ■一般外貌
優美で、豪奢な小型のトイ・スパニエルで、標準的で調和の取れた体躯構成をしている。 被毛は長く、適度な長さのマズルはスカルより短い。性格は活発で、優美だがたくましく、気品があり、 軽快でエレガントな歩様をする。体長は体高よりもいくぶん長い。
■頭部(ヘッド)
ボディに対して標準的な比率である。大型、中型のスパニエルと比較すると、全体的に軽く、短い感じに見受けられる。
□ 頭蓋部(クラニアル・リージョン)
スカル
側望しても、前望しても丸みを帯びすぎることはなく、両耳の間に僅かな溝が見られるものもいる。
ストップ
明瞭である。重量感のある犬については、ストップはやや明瞭ではないが、はっきりしている。 小ぶりな犬については、極端すぎるわけではないが、たいへん明瞭である。
□ 顔部(フェイシャル・リージョン)
鼻(ノーズ)
小さく、黒く、丸いが、上部は僅かに平らである。
マズル
スカルより短く、細く、尖っているが、側面がえぐられるほどではない。上向きに反っているものは好ましくない。
鼻梁(ナーサル・ブリッジ)
真っ直ぐである。
唇(リップス)
色素は特に濃く、薄く引き締まっている。
顎/歯(ジョーズ/ティース)
歯はかなり力強く、シザースバイトである。
舌(タン)
舌は見えてはならない。常に見えていたり、指で触れてみても引っ込まない舌は欠点とされる。
目(アイズ)
やや大きく、しっかり見開いている。大きなアーモンド型をしており、出目ではなく、頭部にやや低く付いている。 目頭はスカルとマズルの交わる場所に位置する。ダークで、表情豊かで、目縁の色素はたいへん濃い。
素晴らしい耳の形状を持った4ヶ月Puppy 耳(イヤーズ)
かなり薄いが、丈夫である。立耳も垂れ耳も、手で触ってみると軟骨の先端はそんなに尖ってはいない。 耳は頭部のやや後方に付き、みみの間隔は十分に離れているため、スカルは僅かに丸みを帯びている。
・垂れ耳:ファレーヌ
静止している時には高く位置し、耳の高さよりかなり上である。垂れ下がっているが、たいへんよく働く。 ウェーブのかかったたいへん長い被毛に覆われており、可愛らしく見える。
・立耳:パピヨン
高く位置し、耳は良く開き、外向している。耳の内側のラインは水平に対して約45度を成す。 耳はスピッツ・タイプの耳の様に上方に尖っていてはならず、これは絶対避けなければならない。 耳の内側は、細くウェービーな被毛で覆われている。最も長い被毛は耳の端よりも僅かに飛び出している。 一方、耳の外側は、飾り毛を成す長い被毛で覆われ、耳の縁をはるかに越えて伸びている。 2つのバラエティーを交配すると半直立耳で、先端が垂れたものがしばしば作出される。 この交配によりできた耳は重大な欠点と見なされる。
■頸(ネック)
適度な長さで、項は僅かにアーチしている。
■ボディ
□ トップライン
平らで、短すぎることなく、アーチしすぎることなく、窪んでもいない。
□ 腰(ロイン)
丈夫で、僅かにアーチしている。
□ 胸(チェスト)
幅広く、適度に深い。最後肋骨の前で計った胸囲は、体高とほぼ等しい。肋はよく張っている。
□ 腹(ベリー)
僅かに巻き上がっている。
■尾(テイル)
尾付きは高く、やや長い。十分な飾り毛が愛らしいプルームを形成している。動いている時には、背線上に掲げられ、 カーブを描いている。先端は背に触れてもよいが、決して背中で巻いたり、背の上に平らに乗ってはいけない。
フロント、 リア 共に素晴らしい角度をしたPuppy  ■四肢(リムズ)
脚は真っ直ぐで、丈夫で、細い。脚が長すぎて重心の高いものは好ましくない。前望しても、後望しても、脚は平行であること。
□ 前肢(フォアクォーターズ)
肩(ショルダーズ)
よく発達しており、ボディに密着している。
腕(アーム)
上腕と肩甲骨の長さは等しく、良い角度で接合され、ボディに密着している。
手根(カーパス)
側望すると腕関節は明瞭である。
□ 後肢(ハインドクォーターズ)
飛節(ホック・ジョイント)
よい角度を成している。
□ 足(フィート)
<ヘアー・フィート>と呼ばれる、やや長い足で、パッドに均等に体重がかかっている。爪は強く、ブラックが望ましい。 ブラウンやホワイトの毛色の犬はより薄い色の爪である。 (ホワイトの爪をもったホワイトの犬や、ホワイトの脚の犬は、他の全ての点で色素がしっかりと沈着していれば失格とはならない。) 指趾は丈夫で、パッドは頑丈で、指趾の間を細い毛が十分に覆い、足先を越えて伸び、先端を形成している。
リーチ&ドライブが素晴らしいムーブ! ■歩様(ゲイト/ムーブメント)
気品があり、自由で、軽快で、優雅である。
■被毛(コート)
□ 毛(ヘアー)
被毛は豊かで、アンダーコートはなく、艶があり、ウェービーである(カーリ−なものと混同してはならない。) 柔らかくはないが、僅かに弾力があり、絹糸のようである。平らに生えており、極めて細く、僅かにウェーブしている。 被毛の外観は、キング・チャールズ・スパニエルの被毛と似ているが、ペキニーズのものとは明らかに異なる。 同時にスピッツの被毛と類似していてもならない。顔部、マズル、脚の前部、中足の被毛は短い。 ボディの被毛の長さは中位で、頸の被毛は長く、ラフやウェーブして胸まで届くジャポーを形成している。 耳と前脚の後部には飾り毛がある。大腿の後部には柔らかい被毛によって豊富なキュロットが形成されている。 指趾の間には小さな毛の房があってもよく、それが伸びすぎて足が重たそうに見えてはならないが、 その長さによってかえって細く見えることもある。犬の被毛が良好な状態では、キ甲における被毛の長さは7.5pで、 尾の飾り毛は15pである。
□ 毛色(カラー)
白地であれば全ての色が認められる。ボディや脚はホワイトの割合が多いのが好ましい。 頭部にはいくぶん幅の広いブレーズが広がっているのが好ましい。 頭部の下部にホワイトのマーキングがあることは許容されるが、ホワイトが大半を占めるのは欠点となる。 唇、眼瞼、特に鼻は、全て色素が濃くなければならない。
■ サイズ
□ 体高
28cm以下
■欠点
上記の点からいかなる逸脱も欠点と見なされ、その欠点の重大さは逸脱の程度に比例するものとする。
・黒くない鼻
・オーバーショットや、特にアンダーショット。
・ローチ・バック、或いは、サドル・バック。
・背上にカールした尾。横に垂れている尾。
・ウール状の被毛。
■失格
・ピンクの鼻やピンクの斑のある鼻
・著しいオーバーショットや、アンダーショット。
・麻痺した、或いは常に見えている舌。
・陰睾丸。